Henning Schmiedt 「Schöneweide」
この商品のレビュー
Henningが長年にわたって使用するスタジオのあるベルリン南東の地区Schöneweide。歴史的には都市への扉として機能した、草原の生い茂るのどかな地域であるこの土地の名を冠したニューアルバムで、Henningのピアノはさらなる進化を見せます。コンクリートの道路を超えて、スタジオに続く自然の小道を歩くように、繊細なピアノの響きと電子サプリメント双方の魅力を存分に発揮した本作。これまでになくゆったりと始まるピアノは、次第に情熱を帯び、メロウで流麗な旋律を奏でます。アルバム中盤からは名作「Klavierraum」や「Schnee」で見せた先鋭的な音響彫刻をさらに前へと進め、ピアノの内部奏法から得られた躍動するリズム、ギリシャやトルコの伝承音楽やベルリンのインダストリアル・ミュージックからの影響も随所に感じさせてくれます。ピアノの音そのものを変容するような興味深いサウンドからノスタルジックに奏でられる美しいメロディーまで、Henning Schmiedtの魅力を余すことなく詰め込んだ秀作です。
【Track List】
01. mondlied
02. kühle lippen
03. seegrün
04. den hügel hinauf
05. für sota
06. plötzlich froh
07. behütet
08. blauer wind
09. barfuß laufe ich
10. aus voller Kraft
11. kann dich schon sehen
12. verstreute kirschen
13. immer noch
14. frühlingsregen fällt
15. weißer dunst (cd bonus track)
ツイート