SPIRIT FEST 「Mirage Mirage」
この商品のレビュー
2015年の出会いから5年。年に数回のレコーディング/ツアーで確実に親交を深めてきたThe Notwistのマーカス・アーチャーとTenniscoatsを中心とした5人組ユニット、スピリット・フェストが新作を発表する。ユニット結成当時からあったマーカス自身のスモール・ミュージックへの憧憬は現在も深まる一方で、このユニットへの偏愛はとどまるところを知らないようだ。
本作もこれまで同様、メンバーそれぞれが曲の断片を持ち寄り、メンバー全員でコミュニケーションを大事にしながら手作りするその制作スタイルは継続され、ミュンヘンと東京の間を、時に人が、時にミュージック・データが行き交って全13曲を完成させた。
「制作期間は2019年の6月の10日間で集中的にレコーディングしました。みんなでミュンヘンに集まって朝の10時から夜までみんなで演奏して音を録って。ショートピースの曲はマットとギコ(マーカス、Tenniscoats以外のメンバー)がふたりでセッションしたインストが数曲、それ以外はすべてみんなでアレンジして一気に録音していきました。その後のミックスはベルリンのエンジニアが上げたものをマーカスと私(さや)が聴いて三者でやり取りしながら完成させました」
これまでの2作と聴き比べると、ボーカル・メロディを優先した曲だけでなく、SEや楽器の響きに注力した大胆なアレンジとミックスを施した曲も散見される。
「これまではマーカスにほとんどのミックスをお願いしていたんですが、今回は私が直接編集したり、Tenniscoatsの意見も出していったのでこれまでと違う印象になったと思います。リズムや低音を意識したアレンジ/ミックスを意識しました」
アートワークはこれまで通り植野のイラストレーションが大胆にフィーチャーされ、CDはデジパックで8Pのブックレットには歌詞カードも入っている。
【Track List】
01. Yesteryears
02. Zenbu Honto〜Everything Is Every Thing(全部ほんと)
03. Fish With Arms
04. Mirage
05. Time to Pray
06. Circle Love
07. Mohikone
08. The Snow Falls on Everyone
09. Starry Floor
10. Honest Bee
11. Swim Swan Song
12. Amadoi(雨どい)
13. Himawari(ひまわり)
14. Saigo Song(最後のうた)
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