Eyolf Dale 「The Wayfarer」
この商品のレビュー
スキルフルなピアニストとしての実力、抽象的なイメージから曲を創りあげる作曲家としての能力は折り紙つき。グレッチェン・パーラト、マーク・ジュリアナ、クリス・ポッター、狭間美帆、そしてサシャル・ヴァサンダーニ&ローマン・コランまで話題作を連発するレーベルEdition Recordsで既に4枚のアルバムを発表するエイヨルフ・ダーレのピアノ・トリオ新作!抽象的かつ映像的なテーマから着想し、ノルウェーの古典音楽、ジャズ、クラシックを融合したメロディーとハーモニーで思慮深く組み上げ、変幻自在のトリオ演奏で聴かせる全10曲。
ジャズ・ピアニストとしてヨーロッパのフェスティバルに招待され多くの受賞歴を持つ、ノルウェーのピアニスト/作編曲家、エイヨルフ・ダーレ。アルバム『Wolf Valley』(2016)がSpellemann Prize(ノルウェーのグラミー賞)にノミネートされ、一躍北欧〜ヨーロッパのジャズ・シーンで注目の存在となりました。2作目『Return To Mind』(2018年)では、ピアノトリオ+管三本+ヴァイオリン+ヴィブラフォンという特徴的な8人編成で、ダーレの曲想を有機的に調和。その「新しい室内楽」に通じる世界観はECMやミナス新世代、中島ノブユキにも通じ、日本でも好事家のあいだで話題に。
Edition Recordsからの5枚目となる本作は、アルバム・タイトル『Wayfarers(旅人)』が示すとおり、これから始まる旅のまばゆい未来を感じさせる冒頭のタイトル曲から、旅人が立ち止まり、観察し、塾考する旅路の過程が表現されています。それぞれの場面や感情の起伏を捉え、得たイメージから構築された楽曲は、深い部分で曲想を共有したトリオの変幻自在の演奏により豊かな陰影を与えられます。
ジャケットのアートワークも素晴らしく、北欧〜ヨーロピアン・ジャズらしい美意識に溢れたピアノ・トリオ作品として近年でもトップ・クラスの作品と言えます。
【Track List】
01. The Wayfarer
02. Woodland Walk
03. Hidden Treasures
04. Behind The Curtains
05. A Current Peace Of Mind
06. After The Party
07. A Blacksmith's Tale
08. The Sky At Sunset
09. Fields Of Kyiv
10. The Homestead
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