The Cinematic Orchestra 「In Motion #1」
この商品のレビュー
<NINJA TUNE>を代表するアーティストであり、ここ日本でも絶大な人気を誇るザ・シネマティック・オーケストラ(以下シネマティック)が4月のSonarSound Tokyo 2012出演を記念して、最新音源を緊急発売!
シネマティックは核となるジェイソン・スウィンスコーが先進的で実験的な音楽を愛するジャズ奏者達を集めて結成。デビュー作『Motion』、彼らの名を世界中に知らしめた傑作『Everyday』、生楽器を全面的にフィーチャーした『Ma Fleur』などの作品でジャンルを超越した壮大なサウンドで世界中のファンを魅了する。またロシアの無声アヴァンギャルド映画の傑作『Man With A Movie Camera』に生演奏でサウンドトラックをつけるという革新的パフォーマンスが大反響を起こし、音楽以外の幅広い層からも喝采を浴びた。さらにキャリアの集大成として英ロイヤル・アルバート・ホールでライブを行い、その貴重な音源を収録した『Live At The Royal Albert Hall』もリリースされている。その他、ディズニーのドキュメンタリー企画「ディズニーネイチャー」第1弾となった映画『フラミンゴに隠された地球の秘密』のサントラ制作やフジロック、朝霧JAM、フライング・ロータスとの来日公演の成功でその人気を不動のもとする。
そして現在は『In Motion』と題し、ジェイソン自らが選んだミュージシャン達と映像に生演奏で音を付けていくライブ・パフォーマンスを行っており、本作はライブで実演した楽曲を、新たにスタジオで再録音した彼らの最新音源である。
いずれの収録曲も斬新かつアヴァンギャルドな映像作品からインスピレーションを得て制作されており、彼らの魅力が最大限に映し出されている。中でもシネマティックによる楽曲は、現代アメリカ写真界の巨匠ポール・ストランドと写真家チャールズ・シーラーが1921年に制作した『Manhatta』、マルセル・デュシャンやマン・レイ、エリック・サティなど前衛芸術界の名士たちが出演した事でも有名なルネ・クレール監督『Entr'acte』を使用しており、シネマティック独特のモダニズムと美しいサウンド・スケープで表現している。また今作には15歳からジャズ・ピアニストとして活躍する“ジャズ貴公子”ことオースティン・ペラルタや、昨年のSonarSound Tokyoにフライング・ロータスのキーボード奏者として参加した、新世代ビートメイカーのドリアン・コンセプト達も参加している。本作は彼にとって新たなそして大きな一歩となる作品でる。『In Motion』と名付けられたこのプロジェクトは今後シリーズ作品として続けられる予定だ。またSonarSound Tokyo 2012でも披露されるシネマティックの最新ライブセットの内容をいち早く垣間みることのできるスペシャルな作品であることは間違いない。
01. The Cinematic Orchestra - Necrology
02.Austin Peralta - Lapis
03. Dorian Concept & Tom Chant - Outer Space
04. Dorian Concept & Tom Chant - Dream Work
05. The Cinematic Orchestra - Entr'acte
06. Grey Reverend - Regen
07. The Cinematic Orchestra - Manhatta
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