Gia Margaret 「Singing」
この商品のレビュー
声の不調で一時的に歌えなくなった経験を経て制作された、約6年ぶりのボーカル復帰作。活動休止中はアンビエントやインスト作品を通じて音楽性を深め、本作ではその経験を背景に「もう一度歌うこと=自分を再構築すること」というテーマが中心に据えられている。サウンドは柔らかなピアノと繊細な電子音を基調に、声も楽器の一部のように扱われ、静かで内省的な空間が広がる。アルバム全体には孤独や疎外感、内面との対話、他者との距離感といった感情が通底しており、日常の外側から世界を見つめるような視点も描かれる。
2024年と2025年にロンドン、オークレア、シカゴで録音され、BjörkやImogen Heapとの仕事で知られるGuy Sigsworth(Frou Frou)や、David Bazan、Amy Millan、そして Kurt Vile と S.Carey, が参加し、長年のパートナーDoug Saltzman が共同プロデューサー兼演奏者として参加し、ミニマルでありながら立体的な音響が構築されている。単なる「歌の復帰作」ではなく、沈黙の時間を含めた自己回復のプロセスそのものを音楽化した作品であり、彼女の新たな出発点を象徴するアルバムとなっている。
【Tracklist】
01. Everyone Around Me Dancing
02. Cellular Reverse
03. Alive Inside
04. Moon Not Mine
05. Rotten
06. Rotten Outro
07. Good Friend
08. Phenomenon
09. Ambient for Ichiko
10. Phone Screen
11. Guitar Duo
12. E-Motion
※他、日本盤ボーナス・トラックを追加収録
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