Santiago Beis 「univer-som」
この商品のレビュー
1990年ウルグアイ生まれ、現在はブラジルのクリチーバで活動する若きピアニスト/作編曲家サンティアゴ・ベイスが、2009年から7年間に渡って南米諸国を旅し、現地の音楽家と録音し続けた15曲を収めたアルバム。ピアノ、アコーディオン、シンセ、ギター、フルート、ビブラフォンなどを自ら演奏し、録音からミックスまで手掛け、南米各地のシンガーや伝統楽器の演奏者を起用して吹き込まれた作品の数々は、例えば70年代のジスモンチの諸作を思わせる、場所と時間の感覚が麻痺するような、非現実的かつ普遍的な美しさを帯びています。それぞれの曲のテーマにあるのは、旅の途中で出会い別れてきた人々への愛情、遠く離れた場所へのサウダーヂ、さまざまな旅の記憶…。このスリリングな傑作は、彼の「内的な世界の音」でもあります。ジャズやクラシックと南米各地のフォルクローレの要素を交配させ、新しい文脈の音楽として提示した傑作が日本限定でCD化!
【ライナーノーツ・歌詞対訳:宮本剛志】
Santiago Beis:
Piano, Accordion, Synth,Guitar, Cavaquinho,
Flute, Trumpet,Vibraphone and Voice
Ana Carmela Ramirez: Voice on 4,8,14
Mariana Carrizo: Voice, Percussion on 5
Matias Gatto Lopez: Sax, Flute and Voice on 4,8
Isaac Coronado: Cuatro Venezolano on 8
Gabriel Castro: Tenor Sax on 13
Ladson Souza: Pandeiro on 4
サンティアゴ・ベイスは1990年生まれのウルグアイのモンテビデオ出身のジャズピアニスト・作曲家。少年期はピアノを学び、クラシックの古典派とロマン派に夢中になる。サウンドエンジニアとして仕事を始めたが、エルメート・パスコアールをきっかけにブラジル音楽に接近し、21歳でブラジル南部の都市クリチーバに移住。作曲と分析をマウリシオ・ドットーリ、フェリピ・ヒベイロ、マルシオ・ステウエルナージェル、ハリー・クロウル、オズヴァルド・コラルッソらに学んだ。フランク・ザッパ、マッツ/モルガン・バンド、アラン・ホールズワースなどから影響を受けたという『Sun Secret』(2010年)、ブラジルのジャズミュージシャンとのカルテット作『Cidade』(2013年)、ウルグアイのジャズミュージシャンとのトリオ作『Ad Libitum』(2015年)など、所謂ジャズの範疇に入るアルバムを3枚発表。現在もクリチーバに住み、室内楽の作曲家としても活動している。 2009年より南米各地を旅して現地の音楽家と録音し続けた曲を収録した本作『ウニベル・ソン』では、これまでのジャズから一変、ブラジル音楽的なアプローチとフォルクローレの要素を新しい文脈で表現した音楽世界を切り開いた。
【Track List】
01. Pitanga
02. En la montaña
03. Virginia
04. Pensamento de água
05. Coplas de sangre
06. Valsa da Eve
07. Cuatro tréboles
08. Acorda semente
09. Día y noche
10. Adiós al mar
11. Rio infinito
12. Mayara
13. Gabi y Nene
14. Juntos
15. Tu camino
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