Sigurdur Flosasson, Ragnheidur Grondal, Egill Olafusson他 「Það Sem Hverfur」
この商品のレビュー
このアルバムはアイスランド的な見方をすればかなりのスーパー・グループ。大人の聞きもので、秋の夜長にぴったりではないだろうか。
作品は、アイスランドのジャズ・レーベルとして数々の名作を提供してきたDimmaの社長であり、作家・詩人のAdalsteinn Asberg Sigurdssonが作詞したものに、グループのリーダーであるシグルヅルが音楽をつけている。
アルバムはカバーにも出てくる古い家が、どのような歴史を見てきたか、ということらしい。歌詞は詩的情緒にあふれている(アイスランド語をグーグルで英語に翻訳してみたところ)
基本的には耳障りのいいジャズではあるけれど、ミュージシャンひとりひとりの能力が高いため、ここかしこに見られる高度で微妙なニュアンスづけが興味深い。
メロディは北欧(アイスランド)特有のメロディも髄所に感じられ、民族ジャズとは言わないが、欧米のジャズとも一線を画す。
かなりの聞きものです。北欧ジャズ、アイスランドの音楽全般に興味ある方にお勧めします。
メンバー紹介:
Sigurdur Flosasson(sax): 愛知万博ではアイスランド代表としてアイスランド・スーパー・ジャズを率いたアイスランド・ジャズ界の要の人物。アイスランドのジャズ大学のトップでもあります。
Ragnheidur Gronadal(vo.): 2011年から単純にRaggaとしていますが、彼女はアイスランドで数々の音楽賞を受賞している名ヴォーカリスト。ヨハン・ヨハンソンが”妖精”として彼女のヴォーカルを使ってことでも有名です。本人はジャズ・ヴォーカリストだと思っていることから、アイスランド・エアウエイブスでは見たことがありませんが、ポピュラーソングを歌わせてもピカ一です。
Egill Olafsson(vo.):無く子も黙るアイスランドの名ヴォーカリスト。70年代から活躍している大ベテランで、一番有名なのはアイスランド・ナンバーワンの座を未だに保持するポップス・グループ、スツーヅメンのメインヴォーカリスト。その他、プログレ・グループやジャズ、ミュージカル、舞台劇での男優等、とにかく幅広く活躍。
Kjartan Valdemarsson( key.):シグルヅルと同じくジャズ大学で教鞭を取るジャズ・ミュージシャン。アメリカは音楽の名門バークリー音楽院を卒業し、アイスランド・ジャズの発展に尽くしてきた。ジャズが中心ではあるが、アイスランド交響楽団やアイスランディック・ダンス・カンパニーとの共演も多く、ポップス、ジャズ、クラシックと幅広くこなすキーボード奏者。
Matthias Hemstock(per.): アイスランドの名パーカッショニスト。ヨハン・ヨハンソンのライブに欠かせない人物で、オルロフ・アルナルズ、スクリ・スヴェリルソン、ヒルマル・イエンソン等のレコーディングにも参加。
【Track List】
1. Það sem hverfur
2. Síðasti litur sumars – performed by Egill Ólafsson
3. Hús dreymir hús
4. Kaffilyktin – performed by Egill Ólafsson
5. Fyrir söngelskar sálir
6. Skínandi ævintýri - performed by Egill Ólafsson
7. Að eilífu – duet with Egill Ólafsson
8. Séð af hafi
9. Þrjár flöskur - performed by Egill Ólafsson
10. Einhvers staðar
11. Hús eru aldrei ein - performed by Egill Ólafsson
12. Hvítalogn
13. Undir kvöldhimni - performed by Egill Ólafsson
14. Vitund
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