Mala 「Mirrors」
この商品のレビュー
『ミラーズ』と冠された本作はキューバに続いて、ペルーの伝統的文化や音楽を深く追求し、自身のベース・ミュージックとの究極の邂逅を果たした作品。
ペルーの音楽に没頭するため、現地を繰り返し訪れたことによって生まれた本作は、地元のアフロ・ペルー系パーカッショニストや、民衆舞踊のタップ・ダンサー、アンデスの歌姫らを14曲の中に巧く組み入れながら、テンポとフローを軸に展開。クンビアのルーツでもある1940年代のアンデス民謡のカバー「Cunumicita」(M-6)、ペルーの民衆舞踊サパテオの達人の足音が巨大なダンスホールで舞う「Sabateo」(M-12)、『聖なる谷』を流れる川のフィールド・レコーディングとソプラノの歌姫であり人類学者でもあるシルヴィア・ファルコンの歌声をフィーチャーした「Sound of the River」(M-13)をはじめ、プリミティヴかつラディ・・カルなダンス・ミュージックはマーラにしか創り得ない賜物だろう。キャリアの集大成とも言える本編の終曲「4 Element」(M-14)は嵐のようなドラムスの喧騒が、一時停止や静寂と完璧なバランスを保つ怒涛のブレイクビーツ・ラッシュで、それはまるで1995年のある暑い日曜日、熱く盛り上がっているゴールディーのクラブ〈Metalheadz〉で、ドック・スコットのレコード・バッグからこぼれ落ちたダブのようにも聴こえる逸曲!
国内盤にはボーナス・トラック「Tondero」が追加収録され、北中正和氏による解説書が封入される。
【Track List】
01. Kotos (feat. Asociacion Juvenil Puno)
02. Dedication 365
03. Cusco Street Scene
04. They're Coming
05. Shadows
06. Cunumicita (performed by Danitse)
07. Take Flight
08. The Calling
09. Inga Gani
10. Looney
11. Markos Swagga
12. Zapateo (feat. Colectivo Palenke)
13. Sound Of The River (feat. Sylvia Falc?n)
14. 4 Elements
15. Tondero (Bonus Track for Japan)
ツイート