EXPE WA NO WA 「未来予知 FORESIGHT」
この商品のレビュー
ハンドクワイアチャイムの音が10年の時空を超えて自由に飛び回る
山本精一や千住宗臣らとのユニット PARA での活動やアルゼンチン音響派を代表するモノ・フォンタナ、フェルナンド・カブサッキとも共演するスペースギタリスト YOSHITAKE EXPE と、奈良県山添村の障がい者支援施設『大和高原 太陽の家』の利用者12名からなる"WA NO WA" のコラボ作!
「大和高原 太陽の家」のメンバー 12 名によって、無作為に打ち鳴らされたハンドクワイアチャイムのピュアなサウンドが空間に拡がる環境アンビエント名作“WA NO WA”。同作品のプロデュースを行った山浦氏の依頼によって制作された本作品は、原曲に対するエディットを一切行わず、長尺な時間軸に寄り添って演奏を重ね合わせるスタイルで製作されました。
演奏や表現への意図もなく、ただ純粋無垢に打ち鳴らされたハンドチャイムの音群に対して EXPE 氏が 10 年の時を超えて音を重ねて製作された本作品。「二つの時間軸」をルーツにする音たちが、それぞれの時間軸から解放されて一体となる作品となりました。後から EXPE 氏によって重ねられた楽器音に対し、“WA NO WA” があたかもEXPE 氏の音が重なることを知っていたかのように、呼応しながら一体となって展開していくようなシンクロニシティ現象は、まるで未来予知のようです。10年後に演奏される、ポリリズムが展開する幾何学模様の間を、ハンドクワイアチャイムの音が時空を超えて自由に飛び回るような感覚。
原曲のピュアリティを大切にしながらも、多層的に音を重ねて制作された本作のミキシングは、全盛期ボアダムスや竹村延和を担当していた林皇志氏が担当。またマスタリングは電子音楽家であり、Astral Space Lab を主催するサウンド・デザイナー / コーダー JEMAPUR 氏が担当。場所を問わず、その場を立体的で没入型の体験空間へと変容させる力を持つ作品へと仕上がった。
美しくて繊細な”モノ”としてこだわった日本製"CD"として3次元化し、高品質でずっと繰り返し聴いていくうちにスルメ的にさまざまな発見や体験ができるような大切なリファレンスとなり得るアルバムです。
仕様:E 式見開きジャケット/全面ホログラム箔押/8P ライナーノーツ封入



【Track List】
1. ETERNA (SEIMEI NO KI) 14:32
2. DWELLA (MEISOU) 12:16
3. DIVINA (TAIDOU) 16:34
4. ESPECTA (JYOUKA) 19:34
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