Cassandra Jenkins 「My Light, My Destroyer」
この商品のレビュー
これまで以上に幅広いサウンド・パレットを駆使したDead Oceans移籍第一弾、自身3枚目となるアルバムをリリース!
夜空そのもののように、『My Light, My Destroyer』の世界は常に広がっている。新しいレーベル、Dead Oceansから7月12日にリリースされるCassandra Jenkinsのサード・アルバムは、ギター主体のインディ・ロック、ニューエイジ、ソフィスティ・ポップ、ジャズなど、これまで以上に幅広いサウンド・パレットを駆使し、新たな境地に達することを約束する。その中心にあるのは、自身の宇宙を構成するクオークやクェーサーに対するJenkinsの好奇心であり、彼女はフィールド・レコーディングと、とらえどころのない、ユーモラスで、破滅的で、告白的な詩的リリシズムを融合させることで、アルバムの13曲の豊潤さをさらに深める錬金術的な作業を行っている。
2年間にわたる前作『An Overview on Phenomenal Nature』のツアーを終えた直後、Jenkinsは次のアルバムのレコーディングに取りかかった。「燃え尽きて枯渇しているところから始まったので、セッション後の数ヶ月は、作ったばかりのレコードが好きではないことを受け入れるのに苦労した。だからやり直した」と彼女は告白する。彼女の親しい音楽仲間たちが再び集まり、プロデューサー、エンジニア、ミキサーのAndrew Lappin(L’Rain、Slauson Malone 1)がボードの後ろにいる中、Jenkinsは以前のセッションを脇に置き、その灰から『My Light, My Destroyer』を作り始めた。『My Light, My Destroyer』は1年をかけて制作されたが、収録される13曲の中には、Jenkinsのノートに何年も眠っていた曲もある。Tom Pettyの爽やかなフォーク・ロックの古典主義、Annie LennoxやNeil Youngのようなソングライターの作品、彼女がハイスクールの時に聴いていたCD(Radioheadの『The Bends』、The Breeders、PJ Harvey、Pavement)、David Bowieの『Blackstar』など、アルバムの制作中、彼女の頭の中にはサウンドの参照点も存在し、Anne Carson、Maggie Nelson、Rebecca Solnitのような作家や、David Bermanの作品などからの影響もあった。また『My Light, My Destroyer』は、前作のような孤独な作品ではなく、グループとしての作品である。PalehoundのEl Kempner、Hand HabitsのMeg Duffy、Isaac Eiger(元Strange Ranger)、Katie Von Schleicher、Zoë Brecher(Hushpuppy)、Daniel McDowell(Amen Dunes)、プロデューサー兼プレイヤーのJosh Kaufman(前作のプロデューサー)らが参加。Jenkinsの友人である映画監督/俳優/ジャーナリストのHailey Benton Gatesも、「Hayley」のタイトルを提案した。
Cassandra Jenkinsはブルックリンを拠点とするミュージシャン、シンガー、ソングライターだ。ニューヨークの音楽一家に生まれ(彼女の両親はクルーズ船で演奏していた)、12歳になる前には、フォーク・ミュージックを演奏するファミリー・バンドと一緒にプレイしていた。2013年4月にセルフタイトルのデビューEPをリリースし、2017年にはファースト・アルバム『Play Till You Win』を発表。2021年のセカンド・アルバム『An Overview on Phenomenal Nature』は、PitchforkでBestNew Albumに選ばれるなど、高い評価を獲得。The Guardian、Paste、Pitchforkなどで、同年の年間ベスト・アルバムの1枚にも選出された。
【Track List】
01. Devotion
02. Clams Casino
03. Delphinium Blue
04. Shatner’s Theme
05. Aurora, IL
06. Betelgeuse
07. Omakase
08. Music??
09. Petco
10. Attente Téléphonique
11. Tape and Tissue
12. Only One
13. Hayley
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