ZeZeZaZa 「Yeah!Yeah!Yah!Yah!」
この商品のレビュー
ブルックリン界隈譲りのタイトかつダンサブルなリズムに、混沌とからむエレクトロニクス。 まるで極彩色のトリップ映像の様に、無数の音数が作り出す音像は、華やかに広がるサイケデリ アの様でいて、それは自他共に影響を認めるAnimal CollectiveやYearsayer、the Drums、Black Diceなどのアーティストを想起せずにはいられません。
そして前衛的なサウンドを見事にポップミュージックとして成立させているのが、メロディの良 さと、一度聴いたら耳から離れないキャッチーさ。古き良きUSやUKのインディーロックからの 影響や、良質なインディーポップ、メロディック・パンク等を通過して来たからこその力強さを 秘めていて、浮遊感、サウンドスケープ等、ダンス・ミュージックとギターロックの狭間を駆け 抜ける様は、Modes MouseやYo La Tengo、Built to Spill、Dovesなどの良質なイン ディーロックからの恩恵も感じさせる。 インディーロック~バレアリック~チルウェイヴ、全て呑み込んだ孤高のダンスミュージック。
ギターフレーズがサウンドスケープを誘い、タイトでミニマルなドラムが思わず体を揺らさせる”Ponpidon”や四つ打ちのリズムが心 地良すぎる”Stop”と言った、ダンス・ミュージックへの傾倒や尊敬を色濃く打ち出しながらも、一緒に唄うことも出来てしまうポッ プさは、唯一無二、異端的であれど、実に痛快。一方で、疾走感溢れるサウンドと強力なサビが、実に印象的な”Run”や、ミッドテン ポながらも、まるで迫りくる様に心を締め付ける、言い知れない哀愁と切なさが、Boards of CanadaやEpic45、Lymbic Systemと言った良質のエレクトロニカやブレイク・ビーツの様に溢れている”AME”や”I_S_I_A”など、わずか6曲ながらも彼らの音 楽的引き出しの多さと探究心を感じさせる多彩な内容です。
01. Gam
02. Ponpidon
03. AME
04. Run
05. I_S_I_A
06. STOP
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