小島ケイタニーラブ 「小島 敬太」
この商品のレビュー
昨年3 月、ROVO の益子樹をプロデュースに迎えた時代を超えた快作、2nd album『シャガール』をリリースし、ロック・バンドとしての飛躍的な成長を実証したANIMA。
そのANIMA のヴォーカリスト、小島ケイタニーラブが自身の本名をタイトルとして初のソロ・アルバムを発表する。
バンド活動と平行して、蓮沼執太、小説家・古川日出男と共にthe coffee group を結成、□□□の三浦康嗣率いるスカイツリー合唱団の主要メンバーとしてライヴやレコーディングに参加、古川日出男、詩人・管啓次郎、翻訳家・ 柴田元幸との朗読・音楽劇『銀河鉄道の夜』の舞台音楽や主題歌を務める等、ソロの音楽家として活躍の場もどんどん拡げている。
その勢いを反映してか、ANIMA 結成以前から高く評価されて来た彼のシンガーとしての声の魅力やソングライターとしての非凡な才能にフォーカシングしたかのような、全曲弾き語りによる8 編の作品集を完成させた。 近年いくつかの舞台音楽を担当したことにより経験したフィールドレコーディングやアンビエント録音のスキルを生かし、井の頭公園をベースとし、杉並の自宅、浜松の実家、等々さまざまな場所でレコーディングを敢行。
雨音、花火、早朝のランニング、蝉やカラスの鳴き声等々、自然のSE が彼の素晴らしい楽曲に彩りを添える、他に例を見ない不思議な質感の弾き語りアルバムとなった。
今年の5月の東北ツアーでも評判となった『銀河鉄道の夜』の主題歌「フォークダンス」、2010年のthe coffee groupのアルバム『ワンコインからワンドリップ』収録の「パークロカ」のフル・レングス・ヴァージョン、ANIMA の幻の1st album『ナイトサファリ』収録の名曲「しごとのうた」の新録ヴァージョンを収録。
ANIMA の作品でも既に高く評価されている彼のヴォーカルやソングライティングがこのソロ・アルバムのよって新たな評価を獲得し、更に多くの音楽ファンにアピールすることは必至。
彼が高校生時代より愛し続けているThe Smiths にインスパイアされたアルバム・ジャケットにも注目のこのアルバムをお聴き逃しなく。
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