Mark Pritchard 「Lock Off」
この商品のレビュー
別プロジェクトでも制作しているというジャングルやドラムンベースからの影響が垣間見える作品。
UK誌ガーディアンが選ぶ【死ぬ前に聴くべき1000枚】にも名を連ねるアンビエントテクノの名盤『76:14』を生んだGlobal Communicationの片割れであり、Harmonic 33、Jedi Knights、Reload、Use of Weapons、Africa Hitechといったコラボ名義、そしてHarmonic 313、Troubleman、N.Y. Connection、Linkといったソロ名義を通して、ありとあらゆるスタイルのエレクトロニック・ミュージックを生み出してきたマーク・プリチャードの初となる本人名義のアルバム。
これまでも〈Hyperdub〉や〈Deep Medi Musik〉から本名名義でシングルをリリースしているが、2013年にリリースした『Ghosts』『Make A Livin’』『Lock Off』のEP三部作をもって、今後すべての作品をマーク・プリチャード名義で発表すると宣言。2014年にアルバムのリリースも控えている彼が、『Ghosts』『Make A Livin’』『Lock Off』という3枚のEP、さらに2012年にHarmonic 313名義で発表したシングル『Lion』の計4作品を、マーク・プリチャード自らが特別にコンパイルし直し、本名名義では初となるCD作品として、1000枚限定で緊急リリース。
〈Planet Mu〉のMike Paradinasらと並び、ここ数年サポートしてきたフットワークやジュークといったシカゴのサウンドや、今もなお継続中の別プロジェクトでも制作しているというジャングルやドラムンベースからの影響が反映された本作でも、持ち味であるクロスオーヴァー性が見事なまでに発揮されている。
発展/進化を続けるベース・ミュージック・シーンの“今”と共振する内容であると同時に、そのシーンの下地となっているクラブ・カルチャーに90年代から関わってきたマークの風格を漂わせる作品と言える。
ダンス・ミュージックの“今”と“未来”を繋ぐ重要作品として語り継がれるだろう。
[TRACK LIST]
01. Ghosts
02. Manabadman Feat Spikey Tee
03. Duppies
04. Get Wyld
05. 1234 Feat Ragga Twins
06. Ghetto Blast
07. Lock Off
08. Soundboy Fuck off
09. Make A Livin'
10. Fabulous Fred
11. Jack
12. Natty
13. Lion Feat Riko Dan
14. Dutty Bounce
15. Lion
16. Manabadman (Instr)
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