Cola&Jimmu 「Enigmatic」
この商品のレビュー
カブカブとのアフロ・ジョイントでもおなじみのフィンランドの奇才。
今回はソウルでもアフロビートでもなく、なんとハウス!
シー・シー・ペニストンやクリスタル・ウォーターズを思わせる黎明期。
ド直球ボーカル・ハウスを現代のフロアに蘇らせジミ流のヒネりをきかせて2013年仕様へと仕立て上げた、何とも玄人泣かせな好企画盤!
90年代には名門ワープからもアルバムをリリース、テクノ、モンド・ミュージックからフューチャージャズまで、幅広く様々なリスナーから支持を集めたフィンランドの奇才ジミ・テナー。
2000年代に入ってからは、ストラット・レーベルの異種格闘シリーズ<Inspiration Information>でトニー・アレンとコラボしたり、ドイツのアフロ・バンド<カブカブ>との連名で精力的にアルバム・リリースを行ったり、一層ディープな路線で、コアな音楽ファンから高い評価を獲得。
一方のニコル・ウィリスは、公私ともにジミ・テナーのパートナーとして知られるシンガー。フィンランドが世界に誇るソウル・バンド<ソウル・インヴェスティゲーターズ>との活動で、世界中のソウル愛好家たちの心を射止めています。かつてはリパーカッションズやロウ・スタイラスなど、インコグニート〜ブランニュー・ヘヴィーズと並ぶアシッドジャズの人気バンドでもフィーチャリング・ボーカルとして活躍。
ニコルがジミの作品にゲスト参加したり、ソウル・インヴェスティゲーターズの楽曲アレンジをジミが担当したりと、もともと、それぞれの作品を裏方としても互いに支え合う関係であったふたりですが、今回は、さらに一歩進んで、「ニコル・ウィリス&ジミ・テナー」として、全面的にコラボレーション。
マーシャル・ジェファーソンやベースメント・ボーイズ、デイヴィッド・モラレスらを思い起こさせるような、80年代半ばから90年代初頭にかけてのハウス・ミュージック黎明期の雰囲気を忠実に再現。
オールドスクールなアナログ感覚あふれるハウス・ミュージックのソリッドなビートを下敷きに、いずれの楽曲も、ニコル・ウィリスのソウルフルなボーカルを引き立たせながら、新しいのか懐かしいのか、なんとも不可思議なサウンドが連発。ジミの小粋な仕掛けとヒネりのスパイスが炸裂、クラシック・ハウスへの単なるオマージュを越えた、ユニークな「フューチャー・ヴィンテージ」テイストが散りばめられた、ジミ・テナーならではの力作。
[Track List]
01. 369°Grind
02. Enigmatic
03. Transcend Our Love
04. Tombstone
05. So Refined
06. I Made Up My Mind
07. Satyricon
08. Wild Honey
09. Brooklyn Girl
10. Classified
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