Violet Fall 「Seashore Fragments」
この商品のレビュー
テクノ〜ミニマルを中心にしつつコンテンポラリー・ミュージックにもその手腕を発揮するElisaと、様々なスタイルを軽々と行き来する才能の持ち主Jennyによるサウンドは、ヨーロッパの持つ正統的なクラブ/ダンス・オリエンテッドな雰囲気でありつつも《Violet Fall》ならではの壮大さとオリエンタルな洗練さ、またベース・ミュージックの香りをも合わせ持ち、流麗かつエレガントにして耽美。
グリッジとミニマルが印象的なオープニングのインスト曲「Coming Back」、JennyのボーカルとElisaのプロダクションが光る「Aarhus」やロック・テイストの「And Here We Are Again Another Sunrise」から始まり、Mice ParadeやAmetsubを彷彿とさせるエンディング曲「On And On」まで、全編に渡り緻密かつ大胆に作り上げられた作品として仕上がっている。
マスタリングはKASHIWA Daisukeが担当。
Violet Fall (バイオレット・フォール)
イタリア出身で2007年よりオランダのアムステルダムを拠点に活動するエレクトロニック・ミュージック・プロデューサーElisa Battiと、ドイツ出身でオランダの音楽大学で4年の勉強をしたのち現在はドイツのケルンを拠点に活動するヴォーカリスト兼キーボーディストのJenny Thieleによる期待のユニット。
Jennyの美しく繊細でありながらも情熱的でもある歌声とElisaのミニカルかつドライで洗練されたエレクトロニック・サウンドがブレンドされた楽曲群がヨーロッパで大きな注目を集め始めている。
Elisaはエレクトロニック・ミュージックをベースにしつつも、コンテンポラリー・ダンスの作曲・プロデュースなども手掛け、これまでにオランダ、イタリア、イギリス、スウェーデン、ドイツなどで開催された多くのフェスティバルやイベントにも参加している。またJennyは2007年よりシンガーソングライター・デュオ<Tom und Jenny>や<Modern Samba collective Buyakano>を始めとする多くのオリジナル・プロジェクトに参加しこれまでに9枚をアルバムをリリースしつつ、2012年には1stソロ・アルバム『Haus』を発表、2013年にはデンマークのオペラ<The picture of Dorian Gray>にも参加、またアイスランドへの旅が彼女に影響を与え、その後出会ったElisaと共鳴、2人はViolet Fallを命名し活動のフォーカスを当てている。
[Tracklist]
01. Coming Back
02. Aarhus
03. And Here We Are Again
04. Violet Fall
05. Donny
06. You Go And I Stay
07. Drop It
08. The Train
09. Corals
10. On And On
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