Shibata & Asuna 「Grace Park」
この商品のレビュー
2005年の結成以前から、いち早くオモチャやガジェット類の音響的側面に着目し、同時にヴィンテージなアナログシンセや各種エフェクターを駆使した演奏を繰り広げていた電子音楽デュオのshibata & asuna。彼らのこれまでの膨大なライブ・セッションを中心に編み上げた、ドリーミーでキュートな音の万華鏡のような電子音楽作品がここに完成!
レイモンド・スコットやブルース・ハークなどレトロ・フューチャーな世界観から、クラスター&イーノ、メビウス&プランク、ラルフ&フローリアンなど名作ジャーマン・エレクトロの「アンド」系譜にも連なる、現在形の新たな日本的電子音楽デュオによるファースト・フル・アルバム『Grace Park(グレイス・パーク)』がWhite Paddy Mountainよりリリース。
鳥取を代表するポップ・ソング・レーベルtori labelの看板ユニットであるボルゾイのサウンド・メーカーであり、近年はマヘル・シャラル・ハシュ・バズなどで活躍する長谷川真子とのnan!ka?(ナニカ)での活動や様々なセッションに参加するshibataと、Lucky Kitchenからのデビュー以来世界中のレーベルよりリリースし、最近ではWhite Paddy Mountainはもとより、Meeuw MuzakやHEADZ、Sweet Dreams Pressなど国内外問わずソロ作がリリースされているasuna。
shibata & asunaとしては、1分弱のショート・ショートな曲を集めたミニCDアルバム『Pocket Park』『Empty Park』の2作をこれまでにaotoaoレーベルよりリリース。
今回のフル・アルバムでは、かつてのshibataの自宅スタジオであるグレイス三鷹台でのセッションを中心に、温泉の宴会場/取壊し中のギャラリー/居酒屋のカウンター/廃ビル/洋館/床屋/雑貨屋/公園…等々、電子音楽でありながらライブ・スペース以外の様々な場所でライブを敢行していたデュオでの10年の軌跡を、asunaが再録音/再編集し、夢心地な音響絵本のような大曲1曲のアルバムにまとめあげた。
ゲスト・プレイヤーとして、shibataとガレージ・パンク・バンドのフムフムで活動をともにする元マイ・パル・フット・フットで現在はMoon Face Boys名義で活動する竹下慶がギターで参加。さらにasunaによるaotoaoレーベルからミニアルバムをリリースしている改造電子楽器音楽家のOPQが参加。
[Tracklist]
01.Grace Park
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