Gudrids Hansdottir 「Beyond the Grey」
この商品のレビュー
アイヴォールに続くフェローの歌姫はこのグッリに間違いない。Byrtaを聞いてもわかるように、彼女の歌には民謡調という意味でのエスニック臭がないため、ポップス・ファンにはとても聞きやすい。それでいて、若干そういった味付けが無いわけでもなく、とても微妙なところでいいバランスがとれている。
そしてこのアルバムでグッリは、シンガーとして、ソングライターとして、その魅力を余すところなく伝えてくれる。バックは弾き語りかごくベーシックな編成で、清潔感のある美しい声を引き立たせているし、彼女の書くメロディはシンプルで美しく、どことなく神秘的なフェロー独特の節回しが耳に楽しい。歌詞は英語とフェロー語の両方が楽しめるし、ゆったりとした気持ちにさせてくれる。あえてカテゴライズすればフォーク・ポップなのか。
歌声が美しく、シンプルな演奏が多く、そうかといって凝ってないわけでもないサウンドがごく心地よく、まるで子守歌のように聞こえなくもない。何度も聞いていくうちにものすごく好きになっていく。
Byrtaのエレクトロポップとはまた別の世界を展開しているので、フェロー音楽好き、Byrta好き、そして女性シンガーソングライター好きはマストのアルバムだと思う。
[ICELANDia]
【Track List】
1. Meditations on Salt
2. I Mjorka
3. Vina
4. A Faroese Fisherman Speaks of Drowning
5. Cloth Mother
6. Lovelorn
7. Time Will Tell
8. Vedursjuk
9. The Village
10. Chaindance
11. Morgun I Mars
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