Day Wave 「The Days We Had」
この商品のレビュー
2014年と15年に2枚のEP『ヘッドケース』『ハード・トゥ・リード』をリリースし、一躍有力新人として注目を浴びることとなったデイ・ウェーヴは、アルバート・ハモンド・Jrやブロンド・レッドヘッドなどとツアーを周りライブ・アーティストとして活躍の場を広げていった。
若い頃にジャズ・ドラマーとしてのトレーニングを受けたフィリップスは、名高いバークリー音楽大学でさらにドラムを学んだ後、作曲に集中するようになり、複雑で堅苦しいアカデミックなサウンドを、より磨き上げられた精緻かつ感覚的な表現へと巻き戻した。そうして生まれたのが、デイ・ウェーヴ独特の陶酔感溢れる純粋さだった。進化を遂げたソロ・プロジェクトのデイ・ウェーヴによる音楽は、真摯なギターベースのドリームポップにエレクトロニックな要素が加わり、フィリップスの自らを解剖するような歌詞と、メランコリックなメロディーセンスに後押しされている。ザ・ポスタル・サービスやリアル・エステート、ダイヴ、ナダ・サーフなどといったバンドを彷彿とさせ、元々はローファイな感傷表現だった音は、削ぎ落とされた美意識はそのままに、よりタイトでしっかりと作りこまれたプロダクションへと変貌を遂げている。 デビュー・アルバムではポール・エプワース(アデル、ブロック・パーティー、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)との共作でも知られる著名なエンジニア、マーク・ランケンを起用している。
「デイ・ウェーヴのサウンドは核の部分でとてもポップだから、たくさんの人に訴えかけられると思う。とはいえ僕自身の自然なやり方で音楽を作るってことの方により集中しているし、このプロジェクトが成長できればいいと思っている。それがずっと目標なんだ ─ 時間をかけてゆっくり築いていくことさ。うまくやりたいなら、時間をかけてやらないといけないんだ。僕は一歩ごとにより心地よくやれるようになりたいのさ」とフィリップスは語る。
【Track List】
01. Something Here
02. Home
03. Ordinary
04. Untitled
05. Bloom
06. On Your Side
07. Bring You Down
08. Wasting Time
09. Promises
10. Disguise
11. I'm Still Here
12. Something Here (Demo)*
*日本盤ボーナストラック
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