SPIRIT FEST 「Anohito」
この商品のレビュー
そして同時に念願だったセッション&レコーディングを行うことになる。それが昨年2016年のクリスマス前後のこと。マーカスのプライベート・スタジオに集まったのは、The NotwistのCico Beck、英国人でJam MoneyやJoasihnoを率いるMat Fowlerを合わせた計5人でセッションは14日間に及んだ。そして完成したのが2017年秋に発表されたデビュー・アルバムの『スピリット・フェスト』だ。その内容は高く評価され、日本及びヨーロッパで好評を得た。
そしてデビュー作から約1年、待たされると思った2ndアルバムが早くも完成した。本作は2017年の晩秋、スピリット・フェスト初のヨーロッパ・ツアーを行った際に、ツアー先のロンドンや地元ミュンヘンでレコーディングされた楽曲が核になっている(ちなみに日本での演奏初お披露目は、好評だったThe Notwistの初日本公演のオープニングだった)。ライヴをしながら馴染ませてきたアレンジが心地よく、表題曲「Anohito」で聴かれるようなポップなメロディとアブストラクトな雰囲気が印象的だ。前作と比較するとフォークトロニカ的な楽曲も散見され、さやの透き通ったボーカルとの相性も抜群と言えるだろう。
ちなみに印象的なアートワークは、前作に引き続きTenniscoatsの植野隆司による書き下ろしのイラストをフィーチャー。前作はカラフルで華やかだったアートワークだが、本作ではシックなモノクロで、繊細な書き込みが印象的な仕上がりとなっている。
【Track List】
1. Anohito (Till The Gate)
2. Fete De Depart
3. Yuri’s Zahn
4. Look At The Colours
5. Ueno The Future
6. Takeda No Komoriuta
7. Bye Bye
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