寺尾紗穂 「北へ向かう」
この商品のレビュー
ゲスト・ミュージシャンにはともに「今」を歩み続ける多彩な面々が集結し、寺尾紗穂の流麗な歌声とピアノ演奏に、華やぎと豊かな感情を注いでいる。寺尾の実父・寺尾次郎の逝去に際し書き上げた「北へ向かう」は、キセルによるふくよかな編曲と演奏を伴い、キャリアに燦然と輝く名曲の誕生を予感させる。また、あだち麗三郎と伊賀航という気の置けない二人を交えた、「心のままに」、「選択」の温かでいて鮮烈なグルーヴ。蓮沼執太による編曲の元、歌とオーケストレーションの新たなスタンダードを作り上げた「やくらい行き」。名作『苦海浄土』などで知られる不世出の女流作家・石牟礼道子の詩に寺尾紗穂が壮麗なメロディーを纏わせ、マヒトゥ・ザ・ピーポーのエモーショナルかつ繊細なギターが加わる「夕刻」。かねてから交流を重ねてきた映画監督・安藤桃子による詩とコラボレーションした、胸打つ弾き語り曲「そらとうみ」。U-zhaanによるメロディックなタブラが寄り添う「記憶」……。収められた全ての楽曲が、「今歌われるべき」という細やかな萌芽に満ちた、決定的アルバム作品がここに完成した。
「歌」は、聴くものによってその物語を紡ぎ出す。すべての人の胸に、このうつくしい歌がとどきますように。
参加ミュージシャン:あだち麗三郎(ドラム、パーカッション)、伊賀航(ベース)、池田若菜(フルート)、歌島昌智(民族楽器)、キセル(編曲、ギター、ベース、コーラス)、北山ゆうこ(ドラム、コーラス)、ゴンドウトモヒコ(ユーフォニアム、フリューゲルホルン)、千葉広樹(バイオリン)、蓮沼執太(編曲)、マヒトゥ・ザ・ピーポー(ギター)、U-zhaan(タブラ)
【Track List】
1. 夕刻
2. 北へ向かう
3. 一羽が二羽に
4. やくらい行き
5. 安里屋ユンタ
6. 君は私の友達
7. 選択
8. そらとうみ
9. 記憶
10. 心のままに
11. 夕まぐれ エレクトリックギターバージョン
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