Kaitlyn Aurelia Smith 「Let’s Turn It Into Sound」
この商品のレビュー
かつてはBattlesやAnimal Collective、Caribouなどのツアーのサポート・アクトに抜擢され、様々なアーティストからリスペクトされている、ワシントン州はオーカス島出身で現在はLAを拠点に活動している、プロデューサー、コンポーザーで、現代エクスペリメンタル・ミュージック・シーンを牽引する1人である、Kaitlyn Aurelia Smith。本作では格段に飛躍したサウンドを見せています。
“このアルバムはパズルです。そして曲のタイトルは、その感情を分解し、理解するための指示なのです”と彼女は説明する。
エネルギーに満ちた「Is it Me or is it You?」は、自分が自分をどう見ているか、そして他の人が自分をどう見ているかのギャップを、彼ら自身の投影というフィルターを通して横断することから生まれているのです。「There is Something」は、ある部屋に入ると、そこに存在するダイナミックな要素を無意識のうちに意識してしまうような、静かな啓示の感覚を表している。その間、スミスはこれらの感情を音を通して解釈する。
3か月間、自宅のスタジオで一人で録音し、モジュラー・シンセ、アナログ・シンセ、レアなシンセサイザー(愛用するBuchlaを含む)、オーケストラ・サウンド、ヴォイスという通常のツールキットに加えて新しい実験を行うことにした。彼女は新しいヴォーカル処理技術を作成し、典型的な曲の構造に従ったものではなく、直感的に感じられるペースを追求するアプローチを取り入れた。彼女は最も風の強い季節にサブウーファーのバックパックと傘を持って歩き回り、時速60マイルの突風の中でアルバムのローエンドを聴いた。彼女は自分自身に耳を傾け、そうすることで、突然彼女に開かれた内なる共同体に耳を傾けたのである。
“これはもはやアンビエントでもミニマルでもない、マニエリスティックでマジカルな、ポップ・ミュージック・アルバムである。”
“Kaitlyn Aurelia Smithにとっても、これはエポック・メイキングな作品になったのではないか。聴くたびに新たな発見や驚きがありそうなアルバムだ。”
ー 佐々木敦氏によるライナーノーツより抜粋
【Track List】
01. Have You Felt Lately?
02. Locate
03. Let it Fall
04. Is it Me or is it You?
05. Check Your Translation
06. Pivot Signal
07. Unbraid: The Merge
08. Then the Wind Came
09. There is Something
10. Give to the Water
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