Phum Viphurit 「The Greng Jai Piece」
この商品のレビュー
ストリーミング総再生数2億回越えの大ヒット曲「Lover Boy」で世界に名を轟かせるバンコク在住タイ人シンガー・ソングライターPhum Viphurit(プム・ヴィプリット)待望の2ndアルバムがついに完成。
2019年、2022年とサマーソニックに2度出演。2018年の初来日以降、合計5度の来日ツアーを経験し、STUTS、Nulbarich、野宮真貴、SE SO NEONのSo!YoON!などとのコラボレーションも行うなど、アジアのみならず欧米でも熱く支持されるとともに、日本でも高い人気を誇ります。2017年リリースのデビュー・アルバム『Manchild』から6年、「Lover Boy」を収録したEP『Bangkok Balter Club』から数えても約3年半ぶりとなる最新作。
アルバム・タイトルの「Greng Jai(グレンチャイ)」はタイでよく使われる言葉で、マインドフルネスや他者への配慮や気配りを意味します(「グレンチャイ・ピース」は皿に残った最後の1ピースという意味)。特にアジアで育った人々にとっては普遍的な暗黙のルールのようなものであるこの美学をテーマにしたのは、メンタルヘルスの危機を招いたコロナウイルスのパンデミックの経験が強く影響しています。パンデミックによって大きく変化した音楽に対するアプローチ。彼自身のパーソナルな経験を切り取った日記のような1stアルバムとは明らかに異なり、より広い視点でストーリーテリングと問いかけを行なっています。
1stアルバムとは異なり、ほぼすべてをPhumひとりでじっくりと時間をかけて作り上げた本作は、音楽的にはファンクやソウルとインディー・ロックのハイブリッドだったこれまでの楽曲に比べると、持ち前のポップネスに加え、豊富なアレンジとアイデアによって、段違いの深みをたたえた作品に仕上がっています。また意図的にタイの伝統的な楽器を使用したり、タイ音楽の要素を取り入れたり、アートワークにもさまざまなタイのイメージを取り込んだりと、彼なりのタイらしさ、タイ人らしさを追求する様は、「タイで最初のインディー・ポップ・スター」(米「ROLLING STONE」誌)としての矜持のようなものすら感じさせます。
2018年の最初の来日ツアーで出会ってから交流を深めてきた日本人トラックメイカー/MPCプレイヤーSTUTSとの共作「Kiko’s Letter」と、Jay-ZのRoc Nationからのリリースで知られるタイ・アメリカンのシンガー・ソングライターHugoとの共作「Tail End」のほか、先行シングル「Temple Fair」「Healing House」「Welcome Change」を含む全8曲を収録。
【Track List】
1. Temple Fair
2. Lady Papaya
3. Healing House
4. Tail End feat. Hugo
5. Greng Jai Please
6. Kiko’s Letter feat. STUTS
7. Loving & Letting Go
8. Welcome Change
ツイート