Tinariwen 「Amatssou」
この商品のレビュー
すでに伝説的なキャリアを築き上げているティナリウェン。彼らにとって9枚目となるスタジオアルバム『Amatssou』は、トレードマークである砂漠のブルースと、古き良きアメリカのカントリーミュージックの間に共通する感覚を追求する。タイトルの『Amatssou』はタマシェク語で「恐怖を越えて (Beyond The Fear)」を意味するが、本作のサウンドはまさにそれを体現したものだ。ティナリウェンは、常に大胆不敵な態度で、世界の想像力をかきたてるギタースタイルで発明してきた。彼らはそれをイシュマルやアスーフと呼ぶが、それはタマシェク語で「ノスタルジア」を意味する。世界はそれをトゥアレグ・ブルースと呼ぶようになった。それは悲しみと願いに満ちた音楽であると同時に、すべてを忘れて踊れる音楽でもある。
『Amatssou』のストーリーは、長年のファンを公言しているジャック・ホワイトが、ナッシュヴィルにあるプライベートスタジオでレコーディングしないかと声をかけたことからスタート。U2やボブ・ディラン、エミルー・ハリス、ピーター・ガブリエル、ウィリー・ネルソンら大御所を手掛けるダニエル・ラノワのプロデュースも加わり、バンド特有のギターラインと催眠的なグルーブが、バンジョー、フィドル、ペダルスティールギターとシームレスに共存している。トゥアレグの遊牧民とカウボーイの流れ者。ラクダの隊列と野生馬。ティナリウェンによる砂漠のブルースと古き良きアメリカのカントリーミュージックは、数千マイルの海によって隔てられているかもしれないが、そのつながりは実にロマンチックだ。
【Track List】
1. Kek Alghalm
2. Tenere Den
3. Arajghiyine
4. Imzad (Interlude)
5. Tidjit
6. Jayche Atarak
7. Imidiwan Mahitinam
8. Imzad 2 (Interlude)
9. Ezlan
10. Anemouhagh
11. Iket Adjen
12. Nak Idnizdjam
13. Tinde (Outro)
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