★特典★ bar italia 「The Twits」
この商品のレビュー
ロンドンを拠点に活動、ニーナ・クリスタンテ、ジェズミ・タリック・フェフミ、サム・フェントンの3人からなるバー・イタリアが高い評価を得た〈Matador〉からのデビュー作『Tracey Denim』に続いて、2023年2作目となる最新作『The Twits』をリリース!
『The Twits』は、2023年2月から8週間かけてマヨルカの臨時ホーム・スタジオでレコーディングされ、マルタ・サローニがミックスを手がけた。簡素でありながらも叙情的な曲作りが特徴のバー・イタリアだが、今作においてはそれが一変し、騒々しくも神秘的、奔放、そして時に不吉ささえ感じられる。中毒性のあるリフと刺激的なフックを持つ 「my little tony」、カタルシスをもたらす「world's greatest emoter」、「Hi-fiver」が作り出すサイケデリアなど、過激で奇妙かつ、爽快なロック・ソングとなっている。
また、バンドの特徴である3人構成で生み出されるドラマチックな展開が、未知の領域へと進んでいく瞬間もある。クリスタンテ、フェミ、フェントンの3人は、それぞれ異なるメロディ、ムード、拍子を展開し、ときには重なり合って直線的に、ときには思いがけず乖離することもある。それは、30秒という短い時間の中で行われることが多く、彼らの持つ共通言語と友情に根ざしたチームワークと言えるだろう。例えば、「Jelsy」は、悲しげに響くカントリー・ブルースに合わせた、友人同士の会話のように展開され、交互に響く声が心地よく、また辛辣で絶望的なまでの切なさを感じさせる。「twist」のしなやかでゆっくりと燃えるようなワルツは、赤裸々な歌詞が際立ち、メンバーそれぞれの告白を誘っているかのようだ。
前作『Tracey Denim』は2〜3分のコンパクトな構成が特徴的だったが、今作では「Shoo」のような横長で末広がりの曲、波のように揺れ動き、怪しげな飲み屋で聴こえてくるようなソロから、脈打つような2音からなるピアノ曲の終焉へと変化する楽曲まで収録している。「glory hunter」は、遊び心に満ちた紆余曲折を経て、スタート地点とはまったく違う場所に行き着く。「Real house wibes (desperate house vibes)」と「que surprise」は、不眠不休のノワール的な災難を予感させるが、一方で、「sounds like you had to be there」では、バンド史上、最も甘美で楽観的な音楽的表現を見ることができる。最終曲の「bibs」は、メンバー3人がユニゾンで聴ける稀有な例で、幽玄なコードと切り裂くようなフィードバックが、これまでで最も冒険的で充実したセットを締めくくっている。
※解説書付き
【Track List】
01. my little tony
02. Real house wibes (desperate house vibes)
03. twist
04. worlds greatest emoter
05. calm down with me
06. Shoo
07. que suprise
08. Hi fiver
09. Brush w Faith
10. glory hunter
11. sounds like you had to be there
12. Jelsy
13. bibs
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