V.A. 「BRAZUCA! - SAMBA ROCK AND BRAZILIAN GROOVE FROM THE GOLDEN YEARS (1966-1978)」
この商品のレビュー
1960年代に世界を席巻したボサノヴァのムーヴメントのあと、60年代末から70年代後半にかけて、ブラジル国内で幅広い人気を博したのが、ドメスティックなブラジル音楽のリズムを基盤としつつも、アフロ色を強めながら、ファンキーでコシの強いファンクやロックの様式を取り入れた、重量感溢れるアーシーなミクスチャー・サウンドの数々でした。
1990年代の中ごろ、世界的なレアグルーヴ・ムーヴメントの流行を背景に、ブラジルのDJたちは、米国に渡りジャズのシーンを中心に活躍したブラジリアン・フュージョンのアーティストたちと共に、チン・マイアやジェルソン・キング・コンボなど、地元ブラジルの70年代の、そういったファンキーなグルーヴを持ったアーティストたちのレコードを発掘してスピン、フロアで熱狂的な支持を集めていたといいます。ブラズーカは、90年代に起こった、70年代ブラジル音楽のレアグルーヴ的な再評価のムーヴメント。
本作は、そんなブラズーカのシーンの中心的な存在で、トリオ・モコトーやトン・ゼ−、マックス・ヂ・カストロ、ウィルソン・シモニーニャら、多くの著名アーティストともステージを共にするサンパウロ在住の腕利きDJのパウラォンのセレクトによるコンピレーションです。
タンバ・トリオのべベータやエルザ・ソアレス、ゴールデン・ボーイズ、ノリエル・ヴィレーラ、トニ・トルナードなどなど、サブタイトルにもある通り、60年代末から70年代後半にかけてのサンバ・ロックとグルーヴィーなブラジル音楽をDJ的な視点からピックアップ、いずれ劣らぬ即効性抜群のホット&ハイクオリティーなキラー・チューンのオンパレードです。
ブラジル音楽ファンはもとより、ソウル・リスナーやダンサブルなグローバル・グルーヴを愛する全ての音楽愛好家に耳を傾けてもらいたい絶品セレクション。
01. Marisa Rossi - Quem Vem La
02. Arnaud Rodriguez - Turma Do Pole
03. Elza Soares - Saltei De Banda
04. Noriel Vilela - 16 Toneladas
05. Toni Tornado - Sou Negro
06. Golden Boys - Segura Na Cintura
07. Bebeto - Mister Brown
08. Di Melo - Pernalonga
09. Vera Lucia - Quem Mandou
10 Silvio Cesar - Beco Sam Saida
11 Evinha - Esperar Pra Ver
12 Giovana - Tatarue
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