Goat 「Requiem」
この商品のレビュー
ゴートはスウェーデンで結成され、2012年にUKのROCKET RECORDINGSからリリースしたデビュー・アルバム『WORLD MUSIC』は広く称賛を受けた。続く2ndアルバム『COMMUNE』では米・SUB POPと契約しさらにその名を知らしめ、アメリカのみならず全世界のフェスティヴァルで引っ張りだこの存在に。女性二人がヴォーカルとしてフロントに立ち、民族衣装とマスクといういでたちで狂乱のトライバル・サイケ~ダンス・パンクを正体不明の集団が鳴らす熱狂的なパフォーマンスは、グラストンベリーやコーチェラなどの大型フェスに出演するたびに、会場はもちろんのこと、ネット中継でも世界中やここ日本でも話題をかっさらってきた。グルーヴが渦巻く多彩なジャムを基調としたサウンドと貫禄のあるライヴ・パフォーマンスに「現代のグレイトフル・デッド」の呼び声も高まっている。
そんな過程を経て成熟を迎えた本作『レクイエム』は、さらに呪術的で異次元と交信しているような、なんとも奇妙でトライバルで悲哀的な辺境サイケ・フォーク・アルバムに仕上がっていて味わい深い。「まるでウッズがアニマル・コレクティヴをカバーしているかのよう」とも評され現行のサイケとのリンクももちろんありながら、レッド・ツェッペリンからフェラ・クティまでのルーツを感じさせ、ロック・フィールドにおけるいわゆる「ごった煮」なサウンドを成功させている現代に稀有なアーティスト。
【Track List】
1. Djorolen/Union of Sun and Moon
2. I Sing in Silence
3. Temple Rhythms
4. Alarms
5. Trouble in the Streets
6. Psychedelic Lover
7. Goatband
8. Try My Robe
9. It's Not Me
10. All-Seeing Eye
11. Goatfuzz
12. Goodbye
13. Ubuntu
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