YTAMO 「MI WO」
この商品のレビュー
煌めくエレクトロニクスに柔らかな歌声と遊び心溢れるリズムがカレイドスコープのように展開する、カラフルでドリーミーなエクスペリメンタル・ポップ!
2010年に無期限の活動休止をしたウリチパン郡の創設メンバーであり、現在はソロミュージシャンとして、また、同じくウリチパン郡のメンバーであったオオルタイチとのユニット<ゆうき>としても活動しているYTAMO(ウタモ)が、前作『Limited Leaf』から11年ぶりとなる待望の新作をオーストラリアのレーベル<Someone Good>よりリリースする。<Someone Good>は、オーストラリアのサウンドアーティスト、ローレンス・イングリッシュが主宰する<Room40>傘下のレーベルで、これまでにaus、akira kosemura、にかさや(二階堂和美 + テニスコーツさや)、Filflaなど数多くの人気日本人アーティストをリリースしている。YTAMOとイングリッシュとの出会いは、約10年前にイングリッシュがジャパンツアーを行なった際、YTAMOと対バンをした大阪の今は無きBridgeでのコンサートだった。当時の彼女の演奏を『彼女の作り出した音楽は、まるで意識の隅にある歌ように感じさせ、深い催眠を提示するようなグルーブとともに流れる。本当に音の魔法のようだった。』とイングリッシュは絶賛し、その後2人は交流を深め、10年越しで彼女の新作をリリースすることとなった。
本作『MI WO』は、元々、2012年に開催されたアルゼンチン人アーティストNatali Kazのエキシビションの為にYTAMOが制作したという作品。彼女の初期の作品よりも、水性の空間を旋回するような特徴を持っている。キラキラと煌めくエレクトロニクス、潮の満ち引きのようなメロディー、大海の引力の振動のようなリズム。YTAMOは音のパレットを大きく広げて、歌の探求と豊かな音の質感を繊細に溶け合わせながら、カレイドスコープのように表情を変えていく魅惑的な音の世界を紡ぎ上げている。
アルバムのカバーアートは、TEASI、BREAKfAST、わすれろ草で音楽活動も行なう松井一平による書き下ろし作品。
【Track List】
1 Hamon
2 Autopoiesis
3 Colourful Waves
4 Human Ocean
5 Hen
6 You Me
7 100 Bird Stories
8 Sensorial Area
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