MOCKY 「A Day At United」
この商品のレビュー
「メロディを書き留めた紙片だけをもって、コルトレーン、ビル・エヴァンスらと共にスタジオに入り
その場でアルバムを作ったという、マイルスのアルバム"Kind Of Blue" 制作時の逸話が好きなんだ。」
かつてフランク・シナトラやレイ・チャールズが録音したハリウッドにある伝説的なインディペンデント・スタジオで、アルバム・タイトルが示すとおり、僅か一日で録音された一枚のアルバム。
近年のMOCKY作品には欠かせない、ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ジョーイ・ドォシク(ここでは鍵盤ではなく管楽器担当!)、ニア・アンドリューズ に加え、鍵盤奏者、デロン・ジョンソン(マイルス・デイヴィスの "Doo Bop")、管楽器奏者、ランダル・フィッシャー(Kadhja Bonet、デクスター・ストーリー ほか)ベイシスト、ブランドン・ユージン・オーウェンズ(ケンドリック・ラマー、ロバート・グラスパー、ギャビー・ヘルナンデス、テラス・マーティン、ミア・ドイ・トッドほか)日本では数々の作品を通じてお馴染みであろう、マーク・ド・クライブ・ロウ などLAをべースに立派なキャリアを築いているミュージシャンたちが初参加していることも大きな特徴。
どこか2009年の4th アルバム「SASKAMODIE」を思い起こさせるこの新作。
パリで録音されたあのアルバムに流れる時間が夜だとすれば
この新作はLAの午後の陽光に微睡む時間のような。
今もFRESHな1971年のスティーヴ・キューン、1973年のクインシー・ジョーンズ、
1976年のRoy Ayers Ubiquity、70年代中頃のMizell Brthersの傑作群を聴く時間のような
音の快楽に溺れること請け合い。
やけに艶やか。
【Track List】
1. Eyebrow Wrestling
2. The Come Up
3. Space Strut
4. A Calm Promise
5.The Great Computer In The Sky
6. The Loneliest Monk
7. Sweet Beat
8. Lulu's Lullaby
9. Dorothea's Cue
Bonus track
10. Le Clown Intelligent
11. Funken Stimme
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